こんにちは、人事の倉田です!
最近、Youtuberやインフルエンサーのマネージャーという職業を目にする機会が増えました。弊社にもバーチャルライブ配信アプリ「IRIAM」で活動してくれるVライバー(バーチャルキャラクターでライブ配信をする人のこと)を支えるマネージャーという職種があります。
「芸能人のマネージャーみたいな感じかな?」と思う方もいらっしゃると思いますが、IRIAMのマネージャーのお仕事はそのイメージとは異なる部分もあります。
今回はそんなライバーマネージャーとして活躍する社員のインタビューです。
プロフィール
Sさん
2017年3月 大学卒業
2017年4月 株式会社wevnal 入社
2017年9月 フリーのライターとして自分のアフィリエイトサイトを作成および運用
2018年3月 株式会社wevnal 退社
2018年6月 株式会社ZIZAI(当時DUO) 入社
現在
自己紹介をお願いします。
はい。よろしくお願いします。僕は、学生時代、とにかく海外旅行が好きで大学4年間で30ヶ国に行きました。今思えば、異文化に触れることで自分の考え方や価値観が通じないという感覚が新鮮で好きだったのだと思います。
大学卒業後は、正社員ではなく長期インターンとしてWeb広告の代理店で広告運用の業務をしつつ、一から作った自分のアフィリエイトサイトをいくつか運用するなどのフリーランス活動も1年ほど行っていました。
2018年6月にZIZAI(当時DUO)にジョインし、現在は、IRIAM事業部ライバーマネジメントチームのリーダーを務めています。
どのような経緯でZIZAIへジョインすることになったのですか?
僕の場合、前職からの転職というよりは1年遅れた新卒入社に近いです(笑)。
もともと「自分の力で生きていけるようになりたい」と漠然と思っていたため、正社員にはならず、長期インターンとして仕事をしながら、フリーランスのライターをしていました。環境にも恵まれ、1年経たないくらいで自分の食い扶持くらいは稼げるようになっていましたが、その時に感じたことは、嬉しい反面、ライターとして続ける目標や楽しさを持てなかったという現実でした。そんな時に見つけたのがZIZAIでした。
ZIZAIへは、もともとVtuberの広義の概念に興味があり、話を聞きに行きました。オフィスを見ての第一印象は、「自由な会社」です。いい意味できっちりしていないと思いました。(今は規模も大きくなり当時よりきっちりしてます笑)。代表の塚本と話して、塚本が考えるプロダクトへの将来性をひしひしと感じましたし、まだ誰も正解を知らないこの業界では最先端の会社なので、先駆者としての知見をどこよりも得られると思いました。
選考で印象的だったのは、最終面接で塚本と話した時です。予想以上にラフだったので親近感が湧きました。しかし、最後に「Sくんって仕事できる?」とどストレートに聞かれた時は、一気に気が引き締まり「がんばります」と答えたのを覚えています(笑)
どストレートな質問に「がんばります」しか言えなくなる気持ちわかります(笑)
入社してからのギャップはありましたか?
入社前に思ってたよりも「あ、ベンチャー企業の中でもすごい会社なんだ」と感じました。周りの人たちはみんな優秀で、新しく入ってくる人も優秀。そんな中で、いかに自分に仕事を任せてもらえるかを常に意識し、試行錯誤を繰り返すこと、そしてその原動力を見失わないことが大切だと実感しました。
「IRIAMで配信することが楽しい!」と感じてもらうためのサポートをするのが僕たちの仕事です。
IRIAMのマネージャーは一般的に言う芸能人のマネージャーとはどう違うのですか?
もっとも決定的な違いは、マネジメントする対象が「素人」であることです。芸能マネージャーは、すでに演技や音楽など何かしらに才能を見出されたプロを担当しています。そして彼ら彼女らが活躍する場を増やすためのプロデュースをしていると思います。しかし、IRIAMで活動しているライバーの殆どは、いわゆる「素人」の方々です。重要なのは、プロが良いとか、素人が良くないとかそういった話ではなく、どんな人にも、その人にしかない価値や魅力、才能というのがであるはずで、IRIAMはそれを開放してくれる最強のプラットフォームだと思っています。そのため「個人のタレントを伸ばして、外のより大きな舞台に羽ばたいていく」というよりは、「リアルでは発揮できない自分の特技を表現できたり、承認されるIRIAMは楽しい!」と感じてもらうためのサポートをするのが僕たちの仕事です。
仕事内容として、「こうしたらもっとたくさんの視聴者さんが来てくれるよ」などの基本的なアドバイスやテクニックの話ももちろん行いますが、根本的な考え方の共有も非常に重要だと考えています。
例えば「他の誰かと比べて視聴者数や獲得ポイント数が多い・少ない」といった相談というのはよくあります。人間誰しも隣の芝生は青く見えるものです。でも重要なのは「いま目の前にいるリスナーといかに楽しい時間を過ごすか」という考え方です。「IRIAMには、自分を応援してくれる人がいるんだ!」と実感できたら、見え方は180度変わって、配信することがぐっと楽しくなりますよね。
なるほど、めちゃくちゃ熱いですね!そんなマネージャーチームは現在どのような構成なのでしょか?
マネージャーチームの役割を大きく分けると、まず、ライバーとして活動を始めるまでの「採用フェーズ」と活動を始めてからの「運用フェーズ」があります。そして運用フェーズの中にもさらに「データ分析」「体制の構築および強化」「事務」などがあります。
現在はこれを5名体制で分担しています。とは言っても、「自分は採用フェーズの担当だからここしかやりません」みたいな狭い職域でやるのではなく、あくまで注力する業務の割合が違うだけです。
全ポジションに共通して言えることは、ライバーと関わる際は、当然コミュニケーションの取り方に気を付けつつ、社内でも内容ごとに他職種(マネージャー、プランナー、デザイナー、エンジニア等)と連携して業務を進めていくため、超マルチタスクをこなさないといけない仕事です。具体的に言うと、イベントで獲得した新衣装のデザインをどんな感じにするかライバーとデザイナーの間を取り持ったり、「キャラクターが正常に動かない!」など技術的なトラブルが発生した際にはエンジニアと連携したりします。ライバーもアプリの一ユーザーなので、CSっぽい仕事も多いのです。
また、数値を見ながらその数値が傾向として高いのか低いのか、その理由は何なのかも考えます。
例えば、あるライバーの配信回数が減っているとします。
その原因を追求するために、まずは本人から連絡が来ていないか確認し、来ていない場合はTwitterで理由をツイートしていないか確認します。それでも分からない場合は、本人に直接ヒアリングをするようにしています。そこでどうしたのか聞いてみると「配信に人が来なくて楽しくない」と悩みを打ち明けてくれます。そうしたら僕たちはこれまでの傾向から言えることをアドバイスします。
このように定性的な要素とデータに基づいた定量的な結果から、因果関係を導き出し、改善策の仮説検証をしています。
慎重な意思決定をしなければならないが、同時に超高速で仮説検証をしないといけない。
どのようなことを課題と捉えていますか?
僕個人が課題に感じていることは、配信回数などの定量的データと、ライバーがIRIAMに対してどれだけ熱量を持ってコミットしてくれているかなどの定性的な要素から、「本質を見失わずに改善のPDCAをガシガシ回していく力」がまだまだ不足していることです。
一つ一つの意思決定は客観的な根拠に基づき、慎重に判断されなければなりませんが、それと同時に高速で仮説検証をしなければなりません。
例えば極端な話ですが、配信回数をもっと上げてもらうために「配信回数に応じて報酬を支払う」という施策を立てるとします。もちろん一つの方法ではありますが、僕たちマネージャーの本来の仕事は「IRIAMでの配信を通して、自分を応援してくれるリスナーとコミュニケーションを取ることが楽しい」と思ってもらえるようにサポートすることであるため、この方法は本質からはズレていると言えます。こういった議論を何度も繰り返し、慎重さとスピードのバランスを取りながらどちらも最高効率を目指した攻めの姿勢が必要だと感じています。
今後は、この課題を解決するために新しい仲間を探したり、個人の能力を高める努力をより一層しなければならないと思っています。
また、今度新しくVライバー事務所を設立しますが、これは今後のサービスの運命を左右する非常に大きな取り組みです。これが成功事例になるようにしっかりコミットしていきたいと思います。
ありがとうございました!
ということで、ライバーマネージャー募集中なので、興味があればぜひ「話を聞いてみたい」を押してください!